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漢方相談とQ&A

オーダーメイド感覚で選べる漢方薬の魅力

みなさんが感じている漢方薬のイメージとは、どのようなものでしょうか?

「苦い」「高い」「長期間服用しなくてはならない」といったネガティブな印象をお持ちになる方や、なんとなく敬遠している方も中にはいらっしゃるかもしれません。実際、漢方薬になじみのない方もまだまだ多いのではないでしょうか。しかし、漢方薬とは一人一人にオーダーメイド感覚で処方できる、繊細かつとてもカバー力の高い薬なのです。漢方薬の知られざる実力をぜひこの機会に知ってください。

Q.漢方薬とはどのような症状に効く薬ですか?

A.慢性疾患や、いくつかの症状が複雑に絡み合う病の治療に特におすすめです。

  • 内分泌系に関わる疾患
  • アレルギー
  • 月経不順
  • 自律神経系のトラブル
  • 虚弱体質
  • 冷え
  • 痛み
  • 不妊
  • 不眠など

といったさまざまな分野の治療に高い効果を発揮しています。

体のだるさや病名がはっきりとしない体調不良の改善にこそ、漢方薬は広いカバー力を発揮します。個々の体質や生活スタイルにも細やかにフィットし、バリエーション豊かな薬選びが可能です。また、急性症状には短期間で効果を発揮するものもあります。当薬局では医師の診断に基づき処方される漢方薬だけでなく、「病院にかかるほどではないが早めに治したい」といったご希望にもお応えしています。

Q.漢方薬はどのように選べばよいですか?

A.形状・種類・組み合わせによる効能は多種多様。経験豊富な専門薬剤師による調合や指導が有効です。

漢方薬はその形状・種類・効能がそれぞれ複雑に分岐しています。生薬の数も3000~4000種類にものぼり、さらにその組み合わせともなると膨大なバリエーションです。ひとつひとつの生薬に対して詳細な知識を持ち、組み合わせによる長所・短所も熟知した経験豊富な専門薬剤師による調合が重要となります。

Q.西洋薬との併用は可能ですか?

A.基本的には併用可能です。

西洋薬と漢方薬では作用点が違うことが多く、大抵の場合は併用が可能です。特に漢方薬は天然素材でできているため、体には安全なものとして考えられています。ただし、薬によってはそうでない場合もありますので、現在継続して服用している薬がある方やこれから服用を検討している薬がある方などは薬剤師まで必ずご相談ください。当薬局では念のため西洋薬とは30分ほど時間をずらして飲むことをおすすめしています。

Q.漢方薬はやっぱり苦いですか?

A.苦味のあるものは多いですが、甘い味もあります。飲みやすくなる工夫も多くあります。

『良薬口に苦し』という諺があるように、薬は美味しい味がするものではありません。しかしながら漢方薬は一般的な薬とは違い、ご自身の体質に合わせて調合されているものです。最初飲みづらさを感じても自然と体が受け入れるようになり、1週間ほど経つと味に変化を感じるようになります。それが漢方薬の持つ不思議な力です。

漢方薬の味は苦いだけでなく、甘み・酸味・辛味・かん味(塩辛い)の五味があると言われています。生薬ひとつひとつに香りと味の違いがあり、それぞれが強みとする作用を持ちます。苦みの強い薬には、ハチミツや砂糖を加えることで飲みやすくする工夫もできます。しかし、人工甘味料などは本来の成分に影響を与えてしまうこともあるので要注意。当薬局では飲みやすくなる工夫についてもアドバイスさせていただいていますので、お気軽にご相談ください。

Q.治療効果はどれくらいで感じられますか?

A.急性症状の場合は数日、慢性疾患や体質改善は半年~1年をひとつの目安にじっくりと効果を感じてください。

効果の感じ方は疾患の違いや個人差もあり、人によってさまざまです。急性症状の場合は数日間の服用ではっきりとした効果を感じる方は多いです。慢性疾患は状態が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら改善されます。体質改善が目標の場合は、年単位でゆるやかに効果を感じる方が多いです。ご自身の判断で服用を中止するなどせず、症状の根治が目標であれば少なくとも半年は前向きに取り組んでいただきたいと考えます。また、薬の合う合わないといった感覚も1週間程度を目安とします。十分な効果を感じられているかどうかも、しっかりお話をお伺いしながら判断しておりますのでご安心ください。

Q.本格的な漢方薬はどれくらいの価格から始められますか?

A.保険で取り扱えない煎じ薬などは、1日当たり数百円程度から始められます。

患者さんの年齢や体調にもよりますが、保険外となる煎じ薬や粉薬は1日当たり数百円程度(月換算2万円前後/相談料込み)から始められます。保険調剤の漢方薬とは内容が全く異なるため、細やかなカウンセリングや専門性高い調合が必要となります。当薬局では専門的な漢方薬を安心してご提供するため、相談料をいただいております。長く辛い症状にお困りの方などはご自身でやみくもに市販の漢方薬を購入し続けられるよりも結果的に安価におさまる場合がございます。まずはお気軽にご相談いただければと思います。

急性症状の場合には1日分より、初めてお試しになられる方には数日分から処方することが可能です。

生薬も保険内で取り扱えない種類も含めると多種多様なご用意があります。どうしても保険内の価格と比較すると、高価に感じてしまう方は多いと思います。生薬の価格も安いものから高いものまでさまざまです。組み合わせる生薬の数によっても金額が変動します。しかしながら、薬の効果を正しく最大限発揮するためにはある程度品質のよいものを使用しなければ満足のゆく結果は得られません。どうぞご理解いただければと思います。

効能・効果が存分に発揮される本格的な煎じ薬

保険外の漢方薬としては、エキス剤と呼ばれる手軽な粉末薬と昔ながらの方法で煮出す煎じ薬のご用意があります。今まで薬の効果にご満足いただけなかった経験のある方にこそ、漢方薬本来の使用法で得られる効果を実感していただきたいと思います。

  • エキス剤(粉薬)

一般的に病院で処方される漢方薬はエキス剤と呼ばれる粉薬です。インスタントコーヒーなどの作成技術を利用し、煎じた漢方薬を粉末状に加工・賦形したものです。さらに甘みを加え飲みやすくなっています。持ち運びに便利で、外出や出張が多い方や長期休暇にも重宝されています。しかし、エキス剤はあらかじめ決められた分量でパッケージ化し調合されている漢方薬です。個々の症状や体質の違いによっては必要のない生薬が入っていることがあります。煎じ薬に比べると効果は8割弱程度とやや薄く、そのため満足のいく効果を感じられない方もいます。保険外のエキス剤も、価格としてはドラッグストアで購入する場合とそれほど大きな開きはありません。

  • 煎じ薬

本来の漢方薬の飲み方です。生薬をグツグツと煮出した薬液を服用します。生薬本来の味や香りも楽しめ、効能・効果が存分に発揮されます。ご自宅でも比較的簡単に扱うことができます。個人の体質によりフィットした微調整が可能になるため、照準を絞った高い効果が期待できます。エキス剤に比べると圧倒的な違いを実感できるため、特に「病院にかかるほどの状態ではないが早めに漢方薬で治したい」という方に好評いただいております。

Q.煎じることが難しい場合にはどうしたらいいですか?

A.原則的には煎じ薬の治療をおすすめしています。しかし、さまざまな理由から困難な場合にはエキス剤に変更することも可能です。

患者さんの体質やお悩みの症状によりフィットした微調整ができることが煎じ薬の強み。煎じている最中の生薬の香りも薬効のひとつです。手間と感じても、できるだけご自身で煎じることをおすすめしています。初めのうちは焦がしてしまう心配やできあがりの量の調整などが難しく、面倒に感じられる方も多いと思います。しかし、慣れてくれば比較的簡単に扱えるようになります。どうしても煮出す作業が難しい場合にはエキス剤に切り替えることもできますので、薬剤師にその旨ご相談いただければと思います。

Q.普段みられない症状が表れた場合は?

A.副作用の可能性が考えられます。できるだけ早い対応をとることが体への負担を軽くしますので、気になる症状があった場合には薬局までご連絡ください。

卵や小麦など食べ物によるアレルギーが人によってあるように、同じようなレベルでの反応がまれにあります。服用中に普段みられない症状が表れた場合には、すぐに薬局までご連絡ください。

一例として

  • アレルギー反応による湿疹やじんましん
  • アトピー症状の悪化
  • 胃の不快感
  • 動悸
  • 息切れ 

といった症状がみられる場合があります。

アナフラキシーショックが起きる可能性もあります。しかしその際には、前段階として通常はじんましんや湿疹といった症状が表れることが多いです。異変を感じたら即座に使用を中止し、薬局までご連絡ください。

一方で、治療過程において症状が良くなっている前段階としてアトピー性症状が一時的に悪化することがあります。専門的な知識を持った医師や薬剤師が判断すべき症状なので、まずはご相談いただければと思います。

Q.中国の漢方薬と日本の漢方薬の違いはありますか?

A.生薬自体の効能・効果はほぼ同じ。しかし、配合割合や医学的な考え方自体が異なる部分もあります。

漢方の考え方にも流派があります。東洋医学の原点はもちろん中国の古医書に基づいています。しかし、日本では江戸時代にオランダから「蘭方(らんぽう)」と呼ばれる西洋医学が伝来しました。以前から日本に存在していた医学は中国(漢)に由来する医学として区別され、「漢方」と呼ばれるようになりました。その一方、中国では漢方薬を「中薬(ちゅうやく)」と呼び、中医学という考え方に基づきます。生薬自体の効能・効果は同じでも、内容や配合比率、量などにおいて同じとは限りません。医学的な治療に対する生薬の組み合わせの考え方自体も、細部で異なっている部分が多いです。現代では中国で流通する中国医学と、独自の発展を遂げた日本の漢方の考え方の二種が存在しています。加えて日本で製造販売されている漢方薬は厳しい安全基準が定められていますが、外国製の場合は日本では認められていない農薬や添加物が使用されていることがあります。当薬局では日本向けの漢方薬の考え方を主として扱っておりますが、ご希望があれば対応可能ですのでご相談ください。

Q.妊娠中でも漢方薬を服用できますか?

A.体に優しく安心なイメージの強い漢方薬ですが、中には妊娠中には避けなければならないものもあります。妊娠後12週に入るまではどんな薬を服用する場合にも必ず専門医や専門薬剤師にご相談ください。

例えば、下剤に使われるような「大黄(ダイオウ)」という生薬は流産の可能性を指摘している研究データがあります。また、生薬の成分の中には胎児に移行する可能性を持つものもあります。身近な漢方薬である「葛根湯(カッコントウ)」の中に入っている成分が実はそれにあたります。自己判断での服用は危険な場合もありますので、専門性の高い薬剤師までご相談ください。また、急を要する際や服用している薬について不安なことなどあればいつでもお気軽にご相談ください。

妊娠中の体はとてもデリケートです。特に妊娠後12週に入るまでは胎児への影響が最も大きくなる時期です。どんな薬を服用する場合も必ず専門医や専門薬剤師へご相談ください。

漢方薬には妊娠前~妊娠中~出産後を通して長く服用できる「安胎薬(あんたいやく)」と呼ばれる薬もあります。また、妊娠中のつわり・風邪・便秘・貧血・尿路感染などに服用可能な処方もあります。詳しくは専門薬剤師までご相談ください。

■不妊治療をされている患者さんへ

不妊治療に漢方薬はとても有効性が高いと言われています。しかし不妊治療に使われている漢方薬が一転、妊娠に伴い注意が必要となるものもあります。中には至急切り替えなければならない漢方薬もありますので、妊娠の可能性がある場合には必ずお伝えください。

Q.授乳中ですが、漢方薬は乳児に影響を与えませんか?

A.種類にもよりますが、母体と乳児の両者の状態を総合的に判断する必要があります。

母乳に影響を与える可能性のある漢方薬の場合でも、母体に吸収される成分はわずか1%以下と言われています。これが乳児にどの程度の影響を与えるかについてはさまざまな専門的観点を持って考える必要があります。例えば「大黄(だいおう)」が配合されている処方では主成分であるアントラキノン誘導体が母乳に移行するため、乳児の下痢に繋がる可能性が考えられています。下痢は乳児にとっては興奮作用が強すぎるため、夜眠れなくなったり動悸が出ることがあります。大黄の含まれる漢方薬の使用は授乳中は避けるか、授乳を一時中止していただくことが賢明です。また、風邪薬でもおなじみの「葛根湯」に含まれる麻黄(マオウ)と呼ばれる生薬エセドリンという物質も、母乳に移行することで母体・乳児ともに影響を与える可能性が考えられています。授乳期の薬選びは両者の安全のためにも細心の注意を払う必要がありますので、まずは専門医や専門薬剤師までご相談ください。

漢方薬選びは専門性高い知識を持つ薬剤師にご相談を-

漢方薬の種類や組み合わせは非常に複雑で難解です。誤った情報や素人判断で漢方薬を選ぶことによる大きな問題はその副作用です。より安全に正しく漢方薬の効能を理解していただけるよう、漢方薬の選定には専門性高い知識に精通した経験豊富な薬剤師にご相談いただくことが大切です。当薬局には漢方薬の専門薬剤師が常駐しています。副作用についての詳しいご説明だけでなく、個人的な体質についてのご相談や症状に対するお悩みを親身にお受けいたしております。必要に応じて専門医の受診をおすすめすることがあります。また、日常生活における健康アドバイスも行っております。一人一人の患者さんに合った生薬の配合調整も細かにいたしておりますので、「薬の効果が感じられないので変更したい」というご希望もお気軽にお申し付けください。また、「処方は不要だが相談だけしてみたい」という方ももちろんご利用ください。電話相談も可能です。

漢方薬を特殊な薬と敷居高く感じることなく、もっと私たちの身近な存在として正しいその効果を実感していただければと思います。

 

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